第5部 分科会
「右脳型経営~新たな時代のデザイン経営~」

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分科会最後のご紹介は特別枠のプログラムになります。

「右脳型経営~新たな時代のデザイン経営~」


経営にデザインを組みこむ「デザイン経営」はここ2年のホットトピックです。デザインに投資する企業は利益を4倍にし、株価はS&P全体に比べ過去10年間で2.1倍成長したという結果がある一方で、どう取り入れていけばいいのかを学びたい人も多いでしょう。


“社会実装を目的とした研究開発組織”mercari R4Dのメンバーでもある株式会社ABBALab代表取締役 小笠原治氏、食を通じた場とコミュニティ形成を行うカフェ・カンパニー株式会社代表取締役社長 楠本修二郎氏、「SoupStockTokyo」など業界の枠を超えた生活提案事業を行う株式会社スマイルズ代表取締役社長 遠山正道氏というパネリストたちが、その問いに答えてくれました。モデレーターはグロービス経営大学院教員の松林博文です。


松林の「経営者に必要なデザインスキルや考え方って?」という質問に、小笠原氏は「自分がいいなと思ったものに触れてどう思ったか、感じたかを考えてみるといいですね。私自身実は専門領域はないのですが、いい物はいいと思えますし、それがどんなことを考えてつくられたのかを想像することもできます。経営者の方がいきなりアートやデザインを学ぶのは大変ですが、好奇心があれば意外とやっていけるものです。デザインについて雑談したり想像するだけでもいいと思います」とエールを送りました。

また「アートとビジネスの結節点は自分ごとにすること」と話す遠山氏。「ビジネスは一人ではできないものなので、意味・シーン・言葉があると何をやりたいかという共有がしやすくなります。私はこの3つをまとめたものがデザインだと思うんです。何かをつくる時は、具体化の直前までは言葉で進んでいくので、特に言葉はどんな業種でも、何かを作る、何かを実現させようする時に非常に重要です」と語りました。


パネリストの興味深い実例や言葉に笑いが起こる場面もしばしば。最後には遠山氏から滑り込みで「楽して儲ける、そんなビジネスができたらイノベーティブ!」とのコメントも。今後、ますます必要になるであろう分野。自分のめざすものに引きつけながら、いち早く知識を身につけていきたいものですね。