第4部 分科会
「成長戦略としての働き方改革」

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分科会最後のご紹介は特別枠のプログラムになります。


分野に囚われず、社会の最新動向を扱う分科会Fのテーマは「成長戦略としての働き方改革」。
働き方改革による規制を糧とし、企業の成長に繋げる秘訣とは何かを探るセッションです。


パネリストは、副業・フリーランス向け人材サービスのランサーズ株式会社代表取締役社長CEO 秋好陽介氏、働き方改革コンサルティングを行う株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長 小室淑恵氏、eスポーツリーグの設立などエンターテインメント事業を展開する株式会社アカツキ共同創業者代表取締役CEO 塩田元規氏、ハピネス研究の第一人者・株式会社日立製作所フェロー・理事兼未来投資本部ハピネスプロジェクトリーダーの矢野和男氏。シェアリングエコノミー事業を展開する株式会社ガイアックス代表執行役社長 上田祐司氏をモデレーターに、密度の濃い議論が行われました。

矢野氏は、組織の成長を伸ばし、働く人のモチベーションに繋げる勤務体系や環境づくりにも繋がる、長年の研究に基づくハピネス研究論を紹介。また残業時間規制などのルールをどう扱うべきかも経営者が考えるべき要素の一つです。小室氏は「残業時間規制などの根本には、睡眠をしない人の不機嫌さが周りに与える悪影響がある。


人は13時間しか集中力がもたないので超えると事故や問題などに繋がりかねない。その悪循環を断ち切る必要があるが、大事なのは残業の上限時間ではなくインターバル。社員一人ですべてを負わせるのではなく、上司や他の社員がバトンを受け取ってまわせるような仕組み作りが必要です。


まずは社員の本来のコンディションが出せる状況に戻すことが大切だと思います」と語りました。また、従来の時間が長ければ評価になるという形から、短時間で成果を出した人を評価する制度に変えた例、既成によって得られた残業代を還元し社員の意識改革に成功した例など、企業の成功事例なども共有されました。
また塩田氏は、社員に権限を与えると自律的に動いてくれた経験から「怖いと思うが勇気を持ってやると変わることがある。任せてみるのも大事」と経験談を披露。仕事や経営という次元を超え、人間の本質にも繋がるお話に、学生たちは強い感銘を受けていたようです。