テクノベート時代を生き抜く力とその育て方

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モデレーター

福武 英明氏 株式会社ベネッセホールディングス 取締役

パネリスト

高濱 正伸氏 株式会社こうゆう 花まる学習会 代表取締役
水野 雄介氏 ライフイズテック株式会社 代表取締役CEO
山口 文洋氏 株式会社リクルート 執行役員、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 代表取締役社長

※あすか会議とは

経営者、政治家、学者、メディアなどのトップリーダーと、グロービスのMBAプログラムの学生(在校生・卒業生)および教員が一堂に集い開催する合宿型のカンファレンスです。第1回あすか会議は2005年、奈良県飛鳥荘にて80人の参加者を迎えて開催。第14回目となる2018年のあすか会議には、東京、大阪、名古屋、仙台、福岡、オンライン、英語MBAの学生1,400名が京都に集い開催しました。

テクノベート時代に必要な教育とは

2020年、日本で戦後最大規模の教育改革がスタートする。テクノロジーの進化、外国人労働者の増加などさまざまな変化に対応すべく、知識を得るだけでなく自らの頭で考え、それらを活用する力を養うための改革だ。横並び主義、知識詰め込み型といわれてきた日本の教育は、テクノベート時代を生き抜くリーダーを輩出する教育へと進化を遂げられるのだろうか。

モデレーターを務めるベネッセホールディングス取締役の福武英明氏が問いかけた、これからの時代に必要な教育について、教育界のキーパーソンはそれぞれ次のように語った。

未来を担う子どもたちが今後身につけるべき力を「家」にたとえたのは、教育界の権威として20年以上活動を続ける、花まる学習会代表の高濱正伸氏。

「『楽しそうだからやってみたら学べちゃった』というのが教育の理想のあり方だと思う。ITが好きな子どもばかりではないので、まずはコミュニティを好きになってもらうために場の設計からこだわっている」と語った。

内発的動機づけには、「自己決定」「自己肯定」「承認欲求」

山口氏によれば、家庭や学校や企業で実践すべき教育・マネジメントはこの3つのキーワードに基づくという。これは自身が少年だった頃の家庭での原体験でもあるそうだ。

「まず、子どもや社員が何かを計画する際は、『自分で決めた』という自己決定感をどれだけ与えられるか。また、実際に走り始めると迷いが生じるため、『1週間前よりできるようになっているよ』『ゴールに向かってきちんと進んでいるよ』と自己肯定できるサポートが重要。そして目標を達成したときは、思いきり喜ぶ、賞賛する、ハグするなどで承認欲求を満たす」と、内発的動機づけに有益なプロセスを紹介した。

質疑応答では、忙しい親が子どもに向き合う秘訣、公立学校の意義、お金の教育についてなど幅広い質問が飛んだ。未来を生き抜くにはどんな力が必要で、それを育むにはどうすればいいのか。テクノベート時代の教育論は、我が子、従業員、自分自身、そして社会全体のために各々が熟考しておくべきテーマである。

編集後記

登壇者による講演またはパネルティスカッション形式でのセッションが終了後、夕食会で参加者同士での交流を楽しんだ後、「ナイトセッション」が開催されました。

ナイトセッションとは、各界のリーダーや著名人、講師たちとインフォーマルな雰囲気の中、少人数でテーブルを囲み、議論し語り合える時間です。普段の講演会やクラス等では知ることができない、登壇者の今の関心や熱い想い、これから成し遂げようとしている事など、この場でしか聞くことができない話をしていただきました。

当日の様子を写真で紹介いたしますので、ぜひご覧ください!

「あすか会議」は、グロービス経営大学院の教育理念である、能力開発、ネットワーク、志を培う場を、在校生・卒業生に継続的に提供することを目的として、各界で活躍する経営者や政治家、学者および教員などを招待して開催するビジネスカンファレンスです。

モデレーター

福武 英明氏株式会社ベネッセホールディングス 取締役

パネリスト

高濱 正伸氏株式会社こうゆう 花まる学習会 代表取締役

水野 雄介氏ライフイズテック株式会社 代表取締役CEO

山口 文洋氏株式会社リクルート 執行役員、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 代表取締役社長

(※肩書は登壇時のものになります。)