女性にとってのMBA

感じるままに素直に動く!

vol.3 感じるままに素直に動く!

がむしゃらに働いた"あの頃"を経て見えた
スローキャリアという生き方

吉永さん

吉永さんのラストテーマは「スローキャリア」。"企業戦士"と公言するほど仕事に没頭してきた吉永さんは、30代半ばからそんな働き方に疑問を持つようになったとか。何が変化をもたらしたのか聞いてみましょう。

「スローキャリア」という言葉は、組織内での出世や報酬といった目標に向かってキャリアアップを目指すのではなく、自身の価値観に重きを置いてキャリアを形成していくという考え方ですよね。吉永さんは、今はスローキャリアを意識されているんですか?

吉永さん はい。きちんとスローキャリアが実践できているかわかりませんが、20代から30代までの働き方とは明らかに違います。その頃はがむしゃらに働いていて、まさに"企業戦士"のような状態でした。

大柿さん 私も20代の時はバカみたいに働いてたな。今思うと、そんなに頑張らなくてもって思うんだけど。

吉永さん そうなんだよね。でも振り返ると、それはそれで今の自分にとって必要なプロセスだったのかなと。

林さん 以前は"ザ・キャリアウーマン"な感じだったんですね。意識が変わったきっかけとかあるんですか?

吉永さん 環境の面でいうと、結婚は大きな転機だったかも。はじめから仕事は続けるつもりだったんだけど、結婚するからには相手と過ごす時間も大切にしたかった。それから徐々にワークライフバランスを意識するようになったかな。このまま仕事だけに全力を出し切る生活ってどうなんだろう?という疑問が湧いて、少しずつスローキャリアのほうに傾いていった感じかな。

吉永さん 大柿さん 林さん

以前は出世欲があって、それに向かって突き進むという働き方だったそうですが、そのスタイルも徐々に変わっていったんでしょうか?

吉永さん しゃかりきに働いていた頃は、いつ主任になるとか部長になるとか、組織の中のポジションにこだわって焦っていたかもしれません。少し先にあるゴールめがけて全力疾走している感じで。でも今は周りの景色も楽しめるくらいの緩やかなスピードのジョギングになっているかな。急いで結果を求めるんじゃなくて、できるだけプロセスを楽しみながら長く走り続けたいんです。

大柿さん そのスタンス、すごくいいと思う。以前会社で20代の若手社員が40代の上司に「どんなことを勉強したらいいでしょう?」って相談をしていて、「優れた芸術に触れたりして、人間性を高めることを勉強したほうがいいよ」ってその人は答えていたの。若手社員にとっては期待していた答えじゃなかったかもしれないけど、私はその通りだなと思った。本物の絵に触れるとか、古典を読んでみるとか、仕事に直結しない分野の造詣を深めることって本当に大切だと思うから。

吉永さん うん、私もそう思う。はじめはグロービスって、ひたすらビジネススキルだけを磨くところだと思ってたの。特に「志が大事」って言われても、通う前は正直なところピンと来てなかったし必要ないんじゃない?とさえ思ってた(笑)もちろん普通にスキルを磨ける授業はしっかりあるんだけど、一方で偉人と呼ばれるような人の人生に触れることで、根本的な"生き方"を問う授業もあるよね。実際に受けてみると、こっちの方がはるかに大事だなってわかってくる。

林さん あの......、私はどちらかというと全力疾走中なんですけど、このままでいいんですかね?

吉永さん 林さんはまだ全力疾走でいいんだよ。そのうちがむしゃらに走る体力がなくなってくるから(笑)。

編集部まとめ

「外資系企業」「ユーモア」「スローキャリア」をテーマに、吉永さんを中心に繰り広げられた今回のトーク、いかがでしたか?

典型的な日系企業も、外資系企業も両方経験する。厳しさだけではなく、ユーモアも大切にする。そして結婚を機に、がむしゃらな働き方をやめてスローキャリアを模索する。お話からは、吉永さんが相反する経験・価値観を積極的に取り入れてこられた様子が伺えました。

大きく方向転換することは勇気がいり、エネルギーのいることかもしれません。 ですがもし新たな興味が湧いたならば、その時々、感じるままに自身の道を決めて歩んで行くことで、"多様である"という内面の豊かさを手に入れられるのかもしれません。

吉永さんが以前の記事で「絶賛ブレブレ中」と語っていたように、目指していくべき方向性がはっきりと定まらず苦悩することもあります。そんな時一貫性にとらわれず、まずやりたいことをやってみるということ。そして大切なパートナーや仲間と助け合いながら日々を過ごしていくということ。そうした吉永さんのような考え方を、私たちが心から今をイキイキと生きていくためのヒントにしたいものですね。

吉永さん

主役・吉永さん振り返り

話をしながら、外資系企業に就職したばかりの頃、ただただ必死で働いていた頃のことを鮮明に思い出しました。それぞれが今の自分を作った歴史だったんだなと。まだまだ人生模索中ですが、スローキャリアのスタンスで、焦らずにじっくりと人生を楽しんでいきたいと思います。

林さん

林さんからエール

「がむしゃらに頑張る時期は必要」との言葉にとても勇気づけられました。悩みを抱えていても、ユーモアを忘れないところが吉永さんらしくてステキです。

大柿さん

大柿さんからエール

3人の中で一番大きな転機を迎えているのは吉永さんでしたね。スローキャリアに向かったお話など聞いていると、まさに"生き方の軸"が定まりつつある気がしました。

  • LINEで送る

がむしゃらに働いた“あの頃”を経て見えたスローキャリアという生き方のページ。実践的なMBA(経営学修士)のグロービス経営大学院。リーダー育成のビジネススクールとして、東京・大阪・名古屋・仙台・福岡・横浜・水戸・オンラインでMBAプログラムを提供しています。