学生の声


卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

グロービスで培ったビジネススキルを武器に、ベンチャーキャピタリストへの扉を開く。

 現在、私は入社当初からの念願であったベンチャー投資の仕事をしています。以前は投資とは全く関係のないコーポレート部門で、バックオフィス的な業務に従事していましたので、ベンチャー投資の部門へ異動を願い出るも、自らのスキル不足から一向に実現しませんでした。そこで、キャリアチェンジのための武器を得ようとグロービスの門を叩いたのです。グロービスで数科目学ぶことで、ビジネスの基本的なスキルが身についていたこと、また、投資の基礎である『ファイナンス』をすでにグロービスで学んでいたことが投資部門への異動のきっかけになったと思います。グロービスに入学して2年目に、異動先の部長に「力を貸してほしい」と声をかけていただきました。

 今ではベンチャーキャピタリストとして、グローバルな投資活動を行っています。具体的には、アメリカや中国などの成長市場における、ITやクリーンテクノロジーといった成長分野が主な投資対象です。現地に赴き、投資を求める企業の経営者やエンジニアから経営状況や開発状況をヒアリングし、さらに経営陣の評価や市場の成長性、財務状況などを分析。グロービスで学んだ「ヒト・モノ・カネ」の3つの軸で投資先を発掘しています。

日本を活性化する新事業を発掘し、日本に「創造と変革」を起こしたい。

 投資にも様々な形があるのですが、私はキャピタルゲインを得ることを目的に投資を行っています。簡単に言うと、投資先企業の株式を取得して営業支援を行い、IPO(新規株式公開)が実現したところで株式を売却。株価上昇による利益を狙うスタイルです。成功すれば莫大な利益が見込める一方で、判断を誤れば会社に億単位の損失を与えることになります。プレッシャーはありますが、非常にエキサイティングな毎日を過ごしています。
 ビジネスとして投資を行うわけですから、利益を出すことが大前提。しかし、利益を出すだけでなく、新事業を発掘して世の中に送り出すことで、社会に貢献したいと私は考えています。

 具体的には、日本に活発なベンチャー投資の市場を確立することを目標のひとつにしています。日本にも、たとえばグロービスがベンチャーキャピタルとして投資していたグリーやワークスアプリケーションズのような成功例がありますが、アメリカや中国とくらべると、圧倒的に数が少ないのです。質の良いベンチャー企業が数多く誕生すれば、優秀な人材が起業をめざす土壌ができ、そこに資金も自然と集まっていく。そしてまた、良いベンチャーが生まれる。そんな好循環を日本につくっていきたいと思います。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

高い志とスキル、良質な人的ネットワークが加われば、不可能はなくなる。

 グロービスの学びを通じて得られる豊かな人的ネットワークは、まさにグロービスならではの大きな魅力だと思います。たとえば私の同期には、世界的に有名なソフトウェア会社の役員の方がいました。普段の生活ではお話しする機会も得られないような方が、クラスメイトなわけです。そうした方々と年齢、肩書きに関係なく、同じ目線で腹を割った話ができたことはとても貴重な経験になりました。
 スキルを高めることと、志を醸成することは、もちろん重要です。しかし、共に学び、アドバイスをくれる仲間の存在がなければ、せっかくの学ぶ機会も不完全燃焼となってしまったのではないかと思います。高い志とスキルに人的ネットワークが加わることで、不可能なことはなくなるのではないか、とさえ思います。たとえば魅力的なビジネスプランがあるにもかかわらず、資金が無いとする。その悩みをグロービスの仲間に相談すれば、ある人は資金調達における的確なアドバイスを、また、ある人は出資を申し出てくれるかもしれません。実際に、学生同士の共同出資によって起業が実現したケースもありました。
 また、私は年に1度開催されるイベント「あすか会議」に毎年参加しています。日本を代表する錚々たるビジネスパーソンのお話が聞けるだけでなく、食事会では非常に近い距離で直接交流することができるのです。卒業生同士が顔を合わせれば近況報告をしあって刺激を受けますし、新たに入学された方などとの出会いの場としても活用させていただいています。

グロービスの人的ネットワークがかけがえのない財産になっていることを実感。

 グロービスはクラブ活動も盛んで、私は卒業した今もグロービス・アントレプレナーズ・クラブというクラブ活動に参加しています。これは起業を目指す人の情報交換の場であり、実際に起業にした方々から直接学ぶ「リアル・ケーススタディ」の場でもあります。
 たとえば、グロービスも出資している企業の副社長をお招きして、セッションを企画したことがあります。30名ほどの学生が5つのグループに分かれ、副社長にヒアリングし、経営課題を分析し、それぞれ解決策をプレゼンテーションしました。5年後、10年後といった中長期的な戦略ではなく、「明日、何をすべきか」という短期アクションプランが今回の提案です。具体的には、エンドユーザーとの接点であるコールセンターの質を競合他社と比較して評価し、改善策を導き出すというもので、この提案は非常に好評でした。後日、その企業は実際にコールセンターを強化したそうですよ。
 授業だけではなかなか実現が難しい活動も、クラブ活動であれば自分たちの行動次第で実現することができますので、良い疑似トレーニングになります。こうした活動で得た人的ネットワークの一つひとつが、私にとってかけがえのない財産になっていることを実感します。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?

経営者、財務担当者、営業責任者、株主。
常に相手の立場で物事を考えられるようになる。

 「経営戦略をストーリーで語れるようになった」。グロービスで学んだことを一言で説明すると、私の場合はこういう表現になります。これは、そのビジネスを深く広く理解していなければ、難しいことなのですが、ストーリーで語ることで、多くのステークホルダーに対して、相手の立場に適した分かりやすい伝え方ができるようになります。それが、多くの方の理解と賛同を生むのです。
 経営者の方と商談をする際は、事業の意義や財務インパクト、投資の採算といった大きなくくりで経営課題について語ります。また、相手が財務担当者であれば、まずは資金調達の方法を細かくヒアリングします。たとえばエクイティなのか、銀行借り入れなのか…。当然、専門的なファイナンスの知識が必要になってきます。営業責任者に対しては商品のコンセプトやサービスの内容についてディスカッションすることから始めます。

 このように、相手の立場に立った物の考え方ができるようになった背景には、グロービスならではのケースメソッドという学びのスタイルがあります。授業では様々な企業の実際の事例を元に学ぶ機会が豊富にあります。卒業までに恐らく150~200ケースほどを扱うのではないでしょうか。たとえばコカ・コーラ社のイギリス進出について、もしも自分が当時の経営者として指揮をとっていたらどのような判断を下すか、といった設定でディスカッションをするのです。さらに、ロールプレイで財務、営業、株主の立場で発言を促される場合もあります。実際の商談では、こうしたセッションを思い返しながら経営戦略のストーリーを構築するようにしています。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

グロービスの学びを通じて得られたもので、どんな変化にも
対応できると私は信じています。
 これからの時代に求められるのは、変化に対して柔軟に対応できる力です。グロービスでの学びを通じて得られる「ビジネススキル」、「人的ネットワーク」、そして「志」があれば、どんな変化にも対応できると私は信じています。
 私が大切にしている、ある経営者の言葉に「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」というものがあります。自分の将来に危機感を抱いていた私は、この言葉によって背中を押され、大学院進学を決めました。そして現在、社会人になる前に思い描いていた理想の自分に、着実に近づいていると実感しています。
 学費は決して安くないと思います。しかし、それでも私は会う人会う人に、グロービスを宣伝して歩いているほどです(笑)。かつての私のように、何らかのビジネス上の課題を抱え、悩んでいる方にはぜひ、グロービスの門を叩いてほしいと思います。
竹内 伸幸さん ● Nobuyuki Takeuchi

グロービス経営大学院 2006年入学。2009年卒業。早稲田大学卒業後、1999年住友商事株式会社入社。社内情報システム部門に配属となり、2007年に、社内自己申告制度を利用して、金融事業本部に異動。その後、新事業推進本部で創造と変革を起こす企業を発掘すべく、日・米・アジアのベンチャー投資を推進している。

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