澁谷裕子さん 評判・卒業生の声

学生の声

経験、直感に頼らない意思決定、
論理だけに頼らないリーダーシップ。

株式会社髙島屋

MD本部 ディビジョン長
グロービス経営大学院 2009年入学 2011年卒業

澁谷裕子さん Yuko Shibuya

※2012年掲載・肩書きは2013年6月時点

澁谷裕子さんがMBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

このままでいいのか?ぬるま湯に浸かっていないか?という危機意識。
 大学卒業以来、同じ会社に勤めてきました。仕事は楽しく毎日充実していましたが、あるときから「このままでいいのか?ぬるま湯に浸かっていないか?」と自分に問いかけるようになり、会社を離れて学べる場を探すようになりました。2005年から2006年にかけて、海外研修生としてニューヨークにあるFIT(Fashion Institute of Technology)に留学。社会人として学ぶことの楽しさに目覚めたことが、大きかったかもしれません。
 そんな時、日経新聞の広告でグロービスを見つけ、本科生として入学する前に1科目から受講できる単科生制度があることを知り、受講を決めました。最初に受講した科目は『マーケティング・経営戦略基礎』。文学部出身でこれまで経営の勉強などしてこなかった私にとって、経営用語やフレームワークはとても新鮮で、教員から次々に質問が飛び、学生がそれに答えていくインタラクティブな授業に衝撃を受けました。その衝撃で本科への出願を決めてしまった感じです(笑)。友人や職場の仲間からは、「よく決心したね」と驚かれました。本人は入学後の苦労もまったく想像しておらず、「グロービスは凄そうな人が集まっているから入学したら色々刺激を受け、成長できそうだ」という自分の直感を信じて受験したというのが正直なところです。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

経験、直感に頼らない意思決定。論理だけに頼らないリーダーシップ。

 在学中から徐々にという感じでしたが、「リーダーとしての覚悟」が自分の中で芽生えてきました。会社の中で起こる様々な課題を「自分が渦中のリーダーだったらどう考え、どう行動するか?」と自分に問いかけることが癖になりました。また、担当業務における意思決定において、入学前は経験に頼ってある意味で直感的に決めていたようなことを、抜け漏れのないように論点を洗い出し、しっかり根拠付けをして考えられるようになりました。これは、『クリティカル・シンキング』という科目で論理思考力を鍛えられたことが大きいと思います。
 論理思考力や定量データの分析能力を鍛えることが上司や部下、同僚などとのコミュニケーショを円滑にするために重要である一方で、「論理だけでは人は動かない」という事実が存在します。この課題を乗り越えるために、グロービスでは危機的状況に追い込まれたリーダーを主人公にした数多くのケースや人間力を高めるために志の醸成などにも取り組みます。物事を論理的に詰めていくスキルだけではなく、相手の感情に働きかけ、共感を得ていくために必要なリーダーシップスタイルも学んでいきます。こうした経験を通じ、相手に納得してもらい、自ら行動してもらうためにはどうすればよいか、を強く意識して動けるようになったと思います。私の勤める百貨店は、多様な立場の方々が働く職場であり、またどちらかと言うと個人戦というよりは団体戦での強さを求められる環境です。一人ひとりの力をいかにまとめあげ、どのように総合力向上に繋げていくかを常に意識し、その実行プランを緻密に練り上げ、それらを周囲にしっかりと伝えていく。これらを実現するための思考スキルや仕事への姿勢は、グロービスで学んでいなければ身につけられなかったと思っています。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

評論家ではなく実務家を育てるMBA。運命的な出会いに溢れるビジネススクール。

 一つ目は、一言で言うと「実務で使えるスキルを学べる場」であるということです。恩師である教員から「グロービスはフレームワークを並べMBAごっこをする場ではない」という言葉を何度も聞かされました。また、ディスカッション中に評論家のような発言をしたり、傍観者的な発言をしたりすると、教員から厳しい指摘が飛んできます。こうした環境で学ぶと、「当事者意識を持って自分の頭で考え、行動に移せるリーダーになれ」と良い意味でのプレッシャーを感じずにはいられません。経営の定石を「知っている」人ではなく「使える」人にするための教育、それがまさにグロービスだと思います。自身がケースの主人公であったらその場で何を言い、どのように振る舞うか、具体的な方法まで突き詰めて考え続け、それを最終的には自身の業務や組織に落とし込んでいく。この繰り返しがグロービスの授業で疑似体験でき、自身の経験になるのです。
 もう一つは、高い志を持った情熱溢れる学生たち、そして素晴らしい教員の方々と出会える場であることです。人的ネットワークという表現では表せない、人生におけるかけがえのない出会いが私にも沢山ありました。東京校は一学年の人数が多いため、数十名ごとにセクションと呼ばれるクラスに分かれています。そのセクションの仲間たちは、迷った時にすぐに立ち戻ることができる宿り木のような存在です。また、膨大な時間をかけて共に悩み苦しみながらケースを書き上げた「研究プロジェクト」のメンバーは、今後も自分の成長になくてはならない存在になっています。まさに一生涯の友と呼べる仲間となりました。実業界で素晴らしいご活躍をされている教員の方々とは、卒業した後もお付き合いがあり、ビジネスパーソンとしてまた一人の人間として今でも多くのことを学ばせて頂いています。運命的な出会いに溢れていることが、グロービスの最大の魅力かもしれません。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?

MBAでの学びをどのように社会に還元するのか?こうした想いを持った多くの仲間と出会えたこと。
 「経営の定石」を学ぶことができたのは当然のことですが、私にとっては「リーダーとは何か?」を悩み考え、リーダーとしての覚悟や思考法、実行力、そして、周囲の人たちを動かしていくための人間力を鍛え続けた2年間でした。経営戦略やマーケティング、アカウンティングやファイナンス、人材マネジメントについての知識を習得することは、これだけ厳しい競争環境を生き抜いていくには、もはや特別なことではありません。こうしたビジネスパーソンにとって必須である領域の知識を体系的に効率よく、働きながら得られるのはもちろんですが、グロービスの魅力は、そうした知識を得るだけに留まらず、それらを実務で活かすための方法論を学べると同時に、自分の身の回りや社会を少しでも良くしていくために自分には何ができるのかを考え続けることで、志を育むことができるところです。ビジネススクールですから当然、ロジックで詰めて考える手法を学ぶ場ではあります。しかし、グロービスでは、「人としてどうあるべきか?自分の生きる使命は何か?」というロジックでは測れない哲学的な問題や人間の感情や直観といったことについても考える場でもあるのです。グロービスの学生は、単に知識やスキルの獲得ではなく、「自身のビジネスや生き方を通じて、どのように社会に貢献できるのか?」を真剣に考えている人達の集まりです。そのような想いを持った学生や教員の方々と共に学べたことは、私の一生の財産になっています。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

確かにグロービスでの2年間は心身共にハード。でも素晴らしい仲間が、あなたを支えてくれるはず。

 多くの皆さんが不安に思うのは、仕事との両立だと思います。私自身も在学中はバイヤー職ということもあり国内外の出張が多く、スムーズに受講できないこともありました。東京で授業が受けられない時は出張先の大阪校で受講をしたこともありましたし、海外出張先から泣きながら(笑)レポートを提出したこともありました。出張帰りの成田空港から授業や勉強会に直行したことも数えきれません。2年間の学びの集大成である「研究プロジェクト」では、最終プレゼン直前に海外出張が入ってしまい、時差と戦いながらメンバーとSkypeでミーティングをしたのも今となっては良い思い出です。仕事で切羽詰まっている時に限って授業があるもので、必死になって仕事を仕上げ、ヘトヘトの状態で授業に参加することもしばしば。

しかし、教員やクラスメイトと熱いディスカッションをしていると、疲れも吹っ飛び、信じられないぐらいの集中力が生まれるのです。授業でもらった刺激で、次の日にはまた新たな気持ちで仕事に臨むことができる。2年間、こんなことの繰り返しだったように思います。
 確かに在学中は心身共にハードです。でもエネルギー溢れる仲間に囲まれていると、感化されて自分の想像以上のパワーが出てくるものです。あまり自分を追い詰めず、時には甘やかしながら(笑)自分のペースで楽しく続けていく術はいくらでもありますよ。きっと周りの学生がいろいろと教えてくれるはずです。まずはグロービスに飛び込んでみてください。きっと素晴らしい仲間が、あなたを支えてくれるはずです。

澁谷裕子さん ● Yuko Shibuya

 グロービス経営大学院2009年入学、2011年卒業。青山学院大学文学部英米文学科卒業後株式会社髙島屋に入社。横浜店で販売、セールスマネージャーを経て2001年から2012年8月まで婦人服DVのバイヤー職に従事。途中2005年~2006年海外研修生としてNYのFIT(Fashion Institute of Technology)で学ぶ。2012年9月からMD本部MD政策マーチャンダイジングディレクターとして品揃え戦略、新規事業戦略などを担当したのち、2013年より現職。

※インタビュー内容は2012年12月時点のもの

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