吉丸哲史さん 評判・卒業生の声

学生の声

経営の全体像を見据えた、
実行力の追求意識が格段に高まった。

株式会社経営共創基盤 ネクステックカンパニー

マネージャー
グロービス経営大学院 2009年入学 2012年卒業

吉丸哲史さん Satoshi Yoshimaru

※2012年掲載・肩書きは2015年6月時点

吉丸哲史さんがMBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

アジア、日本企業の苦闘の現場で、己の無力を痛感。

 私は現在、経営共創基盤(IGPI)という会社でコンサルタントをしています。いわゆるハンズオンでの経営支援が弊社の特徴のひとつです。クライアント企業の改革の現場に常駐し、クライアントの皆様一人ひとりと膝を突き合わせながら、経営視点と現場視点の両方から改革推進をご支援しています。あらゆる業務領域が対象となり、中長期の全社改革構想から個別施策の実行推進まで、経営の各要素の整合を意識しながら、解決に向け知恵を絞る毎日を送っています。
 グロービス入学前は、大手コンサルティング会社でBPRやシステム導入支援に従事していました。当時、急激な市場変化に苦闘する日本企業のマレーシア法人の案件を担当していましたが、そこでの挫折経験がグロービスで学び始めることになったきっかけです。
 同時進行する7つの施策の統括管理が私のミッションでしたが、クライアントの期待に十分に応えきることができませんでした。成功体験による過信、隠れた前提の見落とし、そして、トップマネジメント視点の欠如――。結果、次々に噴出する課題に対し解決へのリードができず、遅延が遅延を招く悪循環に陥りました。優先順位や責任者、期限を決め、アクションプランに合意してもまた遅れる。合意事項は放置され、多忙を理由に期限が守られない。なぜ現場の意識を変えられなかったのか。己の無力を痛感しました。徹夜を重ね何とか職務を全うしたものの、自分の能力に対し大きな課題を持ち帰ることとなりました。帰国後、悶々とした日々を送っていましたが、あるセミナーで堀学長の「日本の苦境をチャンスに変える」との創造と変革の志をお聞きし、衝撃を覚え、グロービスの門を叩くに至りました。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

経営の全体像を見据えた、実行力の追求意識が格段に高まった。

 まず、実行力の精度を追求する意識が格段に高まったと思います。以前は、ある意味で人間関係に寄りかかった、局所的・短距離走的な実行力に過ぎなかった。グロービスでの学びを通して、常に経営の全体像から考え、現在位置をより客観的に把握できるようになり、実行に必要な要素の体系的な洗い出しができるようになりました。
 在学中は膨大な数のケースに取り組み、仲間とともに真剣な議論を繰り返しながら、『マーケティング』、『ファイナンス』、『人材マネジメント』など経営の各要素を掘り下げ、科目の相互関係や、戦略と施策の整合性を体得していきます。そもそも問うべき課題は何か。いま何をなすべきか。それはなぜか。経営者の葛藤と意思決定の疑似体験を通した気づきを翌週には現場に持ち帰り、実践のなかで更に深める。このサイクルを積み重ねたことで、全体像を伝えながら、部門や役職に応じて何が求められるかを、一貫して発信することができるようになりました。

変革の現場では、多様性を受け入れ、それを推進力に変えていく
 もちろん論理的に正しいことだと分かったところで、物事は前に進みません。この問題を解決するための科目『ストラテジック・インプリメンテーション(当時)』や『グローバルリーダーのマインドとスキル(当時)』があります。いずれもリアルな変革の現場で求められる、情と理の両面への配慮や組織文化、人間関係への向き合い方を体系化した科目です。「人は説得されない」。自らも経営者として修羅場をくぐってきたある教員の言葉です。誰もが奥底では、唯一絶対の解など存在しないと考えており、他人の価値観や考え方が根底から覆ることはない。この点を率直に受け止めることがすべての始まり。海外ならなおさら、コミュニケーションの前提となる価値観や考え方が異なります。大切なのは、結果として、組織全体が新たな方向に向かって動いていることであり、変革後の姿を見定めつつも、現状にも片足を残しながらひとつひとつ議論を進める「塩梅」を忘れないこと。周囲との迎合や折衷に陥らないように一線を自覚しつつも、どのように気づきを与え、多様性を受け入れ、それを推進力に変えていけるか。今の仕事でも大切にしているポイントです。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

志を醸成、具体化できるよう設計された学びの環境。

 前職での経験から、アジアを人生のフィールドにしたいとの思いはありました。しかし、キャリアビジョンやプランの具体化が不足していたというのが正直なところです。どうすれば、それらを具体化できるのか。グロービスでは志を醸成し具体化するために、学生・教員・カリキュラムの各要素がうまく絡み合うような環境が用意されています。
 まず、他の学生から受ける刺激がとても大きい。グロービスに集う学生は、MBAホルダーという肩書きが欲しい人たちではなく、グロービスが掲げる志や教育理念に共鳴した方々ばかりです。業種や職種も様々でまさに十人十色ですが、初対面でも共通の価値観があることに気付き驚くこともしばしばです。そうした仲間が、それぞれの強みを持ち寄って意見を出し合い課題に取り組む。しかも、学びをすぐにそれぞれの現場に持ち帰り、そこからまた新たな挑戦を始める。そして、お互いにそのチャレンジを励まし合う。そういう風土があることにとても感謝しています。まさに、一生ものの戦友たちとの出会いがグロービスにはあります。
 カリキュラムマップにある各科目の位置づけも明確です。「経営学を教えるのではなく、経営者を育成する」というグロービスの信念がまず根底にあります。

「創造系・変革系」というビジネスの現場での目的に応じた科目群は、実際のビジネスの現場と同様、ヒト・モノ・カネの全領域が統合された上での実戦さながらの疑似体験ができます。さらに自分の進むべき方向を常に意識し続けるというスタンスをも学ぶことができます。また、グロービスならではの「志系」と呼ばれる科目群は、私にとって非常に大きな学びがありました。『経営道場』『企業家リーダーシップ』といった科目では左脳・右脳を総動員し、世界観や歴史観とともに、トップマネジメントの視座や人間性について、学生や教員と互いの経験や信念を共有しながら議論を繰り返しました。
 3つ目は、実務家でもある教員陣。どの教員も個性を織り交ぜつつ、理論と実務経験の両面から、議論に鋭い質問を投げ込みます。議論を活性化するファシリテーションの能力がとても高い。毎回、活発なディスカッションから、自分が抱えている課題に対する気づきを得ることができました。
 こうした環境に身を置けたことで、日常の業務でも味わえない刺激を絶えず受けることができ、自分と向き合う機会を数多く得ることができました。多様な考え方や生き様に触れるなかで、自分が進むべき道や志が徐々に定まってくる感覚がありましたね。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?

客観的な視点での自己理解。進むべきベクトルの確立。

 ひとつは自分自身を客観的に把握できたこと、そして人生において進むべきベクトルを確立できたことです。
 在学中の濃密な学びから、自分自身をより深く理解することができました。自分の個性や得手、不得手といった内面的なものもそうですし、これまでの歴史や現在の世界を見渡した時に今自分が立っている場所がどのような位置づけになるのか、といった関係性の視点からの自己理解などもそうです。また、自分の属する業界や職種の意味合いや役割についても認識が深まりました。
 同時に、人生において進むべき方向性について、ようやく自分のなかで確立できてきたと実感しています。グロービスでは学びの集大成として各人のミッションを記した「吾人の任務」を作成します。私は自分のミッションを「日本のものづくりのアジア市場展開を支援し、日本企業と日本人が広く価値として認められ、活躍し続けるための触媒となる」と記しました。
 激動のアジアを基点とした新たなグローバル潮流を踏まえ、アジアの市場を舞台に、いかにしてアジアと共に価値を創造していくか。ダイナミックな市場の変化を日本のものづくりに取り込み、アジアで日本のものづくりが更に進化する。そして多くの日本人が、その価値を広く認められ、グローバル基準で戦っていける人材へと覚醒していく。世界中に「やはり日本人はなかなかやるな」と思ってもらいたいですよね。そのためには、まず自分から変わらないとなりません。クライアントと膝を突き合わせ、全力で新たな挑戦をご支援していきたいと考えています。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

一度きりの人生をどう生きるのか。どうせなら変化に挑み、痛快に生きたい。
 私の場合は挫折経験が原体験となりましたが、打開すべく一歩踏み出してみて思うのは、やはり行動によってしか、新たな視野は開けないということです。考えても答えが出ないときは行動する。そうすると、違う角度からまた自分自身を捉えることができます。そして、グロービスは行動する人が歓迎される環境なので、最高の学びの場になると思います。 
 投資対効果は自分自身の継続的なコミット次第ですので、一朝一夕で何かが変わるわけではありません。在学中は、相当な苦労を経験すると思います。しかし、「一度きりの人生。どうせなら変化に挑み続け、痛快に生きたい」。自分ならそう思います。ご縁あって、未来の戦友としてご一緒できたら嬉しいです。
吉丸哲史さん ● Satoshi Yoshimaru

 グロービス経営大学院2009年入学、2012年卒業。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科修了後、アビームコンサルティング株式会社にて、製造業、リース、小売、商社等に対するBPR・システム導入コンサルティングに従事。アジア欧米各国の案件を経験。グロービス経営大学院卒業と共に、現職に。現在、株式会社経営共創基盤にて、経営コンサルタントとして、グローバルベースでの全社業務・組織改革支援等を担当。

吉丸哲史さん 評判・卒業生の声 のページ。グロービス経営大学院は東京・大阪・名古屋・仙台・福岡・オンラインで、「ビジネス・リーダー」を育成するための実践的なMBA(経営学修士)プログラムを提供する専門職大学院です。