藤井久仁子さん 評判・卒業生の声

学生の声

理論の限界を知った実務家教員から、
ビジネスの現場に則した知恵を学ぶことができる。

株式会社アバント

執行役員 グループ人事担当
グロービス経営大学院 2008年入学 2010年卒業

藤井久仁子さん Kuniko Fujii

※2012年掲載・肩書きは2015年6月時点

藤井久仁子さんがMBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

より良い組織づくりに貢献するために。自分の成長が社員、組織の成長につながる。

 以前勤務していた会社で「MBA取得支援制度」を自身で企画したことがきっかけとなりました。当時、人事部長の役割を担っていたため、将来の経営幹部候補を育成するためのひとつの取り組みとして、この制度を構築しました。そして、社内で最初の候補者を募っている過程で、上司である取締役から「君自身がMBAを取得してみてはどうか」と応募を薦めてくれたのです。それが契機となり、社員や組織にとってだけではなく、自分にとってMBA取得の意義は何だろうかと真剣に考え始めました。

 応募した後、社長と1対1で話す機会がありました。その際の社長との会話を今でもはっきり覚えています。社長から「MBAを取得することで、何を成し遂げたいのですか?」と聞かれた瞬間、「社員が幸せになることに貢献したい」と心の底からの想いが自然に言葉となって出てきました。人事の仕事は、社員一人ひとりや組織に対し、ダイレクトに影響を与えることが多い。その意味では、私自身が先頭に立って成長していかなければ、社員や組織に対してより良い影響を与えることはできません。言い換えれば、私が成長することが、社員や組織の成長につながる。社長との会話から、この考えを強く意識するようになり、MBAの取得を決めました。結果的に、私を含め2名の社員が選出されました。大変貴重な機会を与えてもらったことに、とても感謝しています。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

物事の本質を掴みにいく姿勢。常に自らの「志」を意識して働く。

 大きく分けて2つのことが挙げられます。まず1つ目は何事に対しても「本質を掴みにいく」という姿勢が身に付いたことです。グロービスでは卒業までに約150のケース(企業事例)に取り組みます。これだけ数多くのケースを題材に教員や学生同士で議論を重ねると、自然に目の前にある事象や問題に惑わされず、「そもそも一番重要なことは何なのか」を自分に問うことが習慣になります。とはいうものの、現実のビジネスではこれが正解というはっきりとした答えのない世界。どこまで考えても「本質は何か?」という問いに対する答えが見えず、意思決定に迷う場面に直面します。しかし、「本質を掴む」ことを常に意識し続けることで、物事の全体像を把握するスピードや、問題解決の精度は着実に向上していると感じています。こういった習慣が身に付いた背景には、やはりグロービスの授業が、知識を学ぶのではなく、それらを使って自分の頭で考え抜くことを重視している点にあると感じています。教科書通りにビジネスは進みませんし、

理論に基づき机上の空論を振りかざしても人は動きません。実務においては、状況に応じて自分の頭で考えるスタンスがあるかないかが、成功に大きく影響します。
 2つ目は「志」を常に意識するようになったことです。入学前は自分の成し遂げたい目標について、ぼんやりとしか意識していませんでした。しかし、グロービスでは常に自らの志を問われます。自分自身にしっかり向き合い整理できていなければ、人には伝えられません。私にとってはまだ、揺るぎない「志」とまでは昇華していませんが、在学中に多くの方々と議論する中で「志の種」を見つけられたと自負しています。その種を成長させるべく、日々の仕事のなかで、常に志を意識するようにしています。
 志を意識せずに働いていた時は「与えられた役割にどう応えるか」ということを中心に考えていたように思います。卒業後は「与えられた役割を通して、会社や世の中にどう貢献できるか」という考え方に変わったと実感しています。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

理論の限界を知った実務家教員から、ビジネスの現場に則した知恵を学ぶことができる。

 ひとつは、教員が実務家であることです。実際のビジネスの場面では理論通りにはいかないことを十分理解した教員から、実体験に裏付けされた理論の実務への応用法を学ぶことができます。そのため、学生が教科書通りのあるべき姿を語り、理想論だけで議論を進めていると「本当に実現できるの?具体的にはどうやって実現するつもり?それで部下や取引先は動いてくれる?」と問われ、現実のビジネスシーンに引き戻されます。机上の空論となりえる議論をしていることに気付き、「こんな内容では何も変わらないし、誰も動いてはくれない」と感じることが多々ありました。ある教員から「教室の中で学んでいる立場は早く卒業して、ビジネスの現場でアウトプットをしなさい」と言われたことは強く印象に残っています。言われてみれば当たり前のことなのですが、単位を取ることに追われていると、知らず知らずのうちに課題に答えを出すことが目的となってしまうことがあります。MBAという肩書は持っているだけでは意味がなく、現実の場面で活かせるかどうかが重要だと、常に気付かせてくれるのが実務家教員の素晴らしさだと思います。

 もうひとつは、少し逆説的な話になってしまいますが、カリキュラムが体系的に整備されており、基礎科目では各領域の理論をしっかりと習得できるようになっていることです。特にグロービスでは、ある特定の分野に詳しいスペシャリストではなく、ビジネス全般を把握し組織を導くジェネラリスト型のリーダーを育てるというポリシーが明確で、そのために必要な科目が漏れなく用意されています。また、教材のクオリティの高さもグロービスの魅力のひとつです。入学前からMBA関連の書籍をいくつか手にしてみましたが、私にはグロービスの書籍がとてもわかりやすかったです。授業では、書籍で得た知識を実務に応用するための方法論を学ぶのに適したケースが数多く用意されています。実践的な学びが得られる教材が揃っている点もグロービスを選択した理由のひとつです。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?

議論を重ねる中で得た「視座」の高さ。

 物事を考える時の目線の高さを「視座」、考えられる範囲の広さを「視野」とします。
 入学前に比べると物事を見る「視座」が格段に高まったように感じます。様々な題材に取り組み、学習することで視野を広げることができましたが、それに加え視座を高めることができたのは、グロービスで学んだ経験からだと思います。そして「視座」を高めることができたのは、一緒に学んだ仲間からの影響が大きかったと思います。グロービスの授業では、常に経営者の目線で物事を考えることを求められます。同じ題材で議論していても、自分が経営者の視点で考えきれていなかった部分についても鋭い意見を言う仲間がいることで、自分の視座の高さがまだまだだと気付かされ、成長意欲を刺激される場面が何度もありました。そのお陰で実務の場面でも目先の問題だけに飛びつかず、経営の立場で本質的な問題点が何かを考えて取り組むよう意識する癖もつきました。また、一旦出してみた結論に対して持つべき視点に抜け漏れがないか、本質に迫れているのかを問うことも習慣になりました。
 そういった意味では、共に学ぶ仲間の問題意識や成長意欲が高ければ高いほど、自分自身の学びも深くなります。一方で、自分が周囲に良い刺激を与えられるように努力しなければという想いも自然と強くなります。グロービスの学生の素晴らしいところは、自分のためだけではなく、周囲の成長にも寄与できる学生が多いことです。お互いを高め合える仲間と出会えたことが、知識を得て視野を広げることに留まらず、視座を高め経営者の目線で物事を見ようとする習慣を身につけることに繋がったと感じています。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

仕事と学びを両立する方法は必ずある。必死に学ぶ仲間が、その方法に気づかせてくれる。

 多くの方が「仕事をしながら、2年間もの長期に渡って学び続けられるだろうか?」という不安を抱えているのではないかと思います。私自身も入学前は、同じような不安を感じていました。ただ、その不安を払拭するには、最終的には「どんな状況になっても学び続ける」という覚悟を決めるしかないと思います。私の場合は、「一生のうち何年かは、とことん自分を追い込んで勉強する時期をつくるべきだ」と自分に言い聞かせ、最初の一歩を踏み出しました。
 実際に授業が始まると、仕事と両立できるかなど心配している暇はなく、あっという間に時間は過ぎ去り、気がついたら卒業していたというのが正直なところです。そう感じるのは恐らく、寸暇も惜しまず勉強に時間を使い、常に時間あたりの効果をいかに上げるかばかりを考えていたからだと思います。これは自分の経験からお伝えしておきたいと思うことなのですが、何かを犠牲にするのではなく仕事や私生活と勉強とのバランスを維持したいと強く思うなら、人間は必ず知恵を絞って時間を捻出できるものだということです。

ともに机を並べた仲間の中には、仕事で責任ある立場につきながら、小さいお子さんを育てつつ通学している女性がいました。彼女は、子どもが起きる前の時間を勉強時間にするため、毎朝4時に起きていたそうです。そこまでして学ぶ仲間を見ていると、「私はまだ楽をしている」と恥ずかしく感じ、もっと頑張れるはずだと鼓舞されます。彼女だけではなく、グロービスには激務と言っても差し支えのない状況の中で必死に学んでいる学生がたくさんいます。
 仕事や家庭を犠牲にせずに学び続ける方法は必ず見つかります。グロービスで共に学ぶ仲間たちが、きっとその方法を教えてくれるはずです。入学後に自分がどのような状況にいるかわからない中、入学前にあれこれ悩んでも答えは出ないのではないでしょうか。思い切って一歩踏み出し、走りながら考えてみてはいかがでしょう。グロービスという充実した環境で、数多くのビジネスパーソンが学ばれることを願っています。

藤井久仁子さん ● Kuniko Fujii

 グロービス経営大学院2008年入学、2010年卒業。大阪教育大学教育学部卒業後、老舗の日系ホテルに入社。人事部にて採用、教育、制度企画、労務など幅広く携わる。社会人10年目に、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ。開業準備の段階から人事担当者として参画。株式会社エムティーアイ人事部長を経て2013年、株式会社アバント(旧ディーバ。ホールディングス体制へ移行し社名変更)入社。

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