竹内幹也さん 評判・卒業生の声

学生の声

志を育むことで得られた
粘り強く、ブレない精神力。

塩野義製薬株式会社

(現在は休職してJICAシニア海外ボランティアとして
 ザンビア共和国 通商・貿易・産業省 ザンビア中小企業協会に所属中)
グロービス経営大学院 2006年入学 2009年卒業

竹内幹也さん Mikiya Takeuchi

※2012年掲載・肩書きは2015年5月時点

竹内幹也さんがMBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

「これが最善の選択だ」と胸を張って言えない自分に気がついた。

 塩野義製薬に入社して、最初に配属されたのは情報システム部門。社会人のスタートは、システム・エンジニアでした。この世界はまさにドッグイヤー、当時は「35歳定年」と言われる職種でした。ここで自分はいつまで飯を食って行けるのか、業界の常識破りに挑戦してやろうと意気込んでいました。しかしその後、経営企画部門に異動することとなりました。全社戦略を立案・企画する立場になって始めて、「いかに自分が経営について何も知らないのか、“井の中の蛙”状態になっているか」に気がつきました。経営を体系的に学ばないと仕事にならないと考え、MBAの取得を意識し始めました。
 その後、中期経営計画の策定やマーケティングを経験した後、M&Aの担当者となりました。初めてのディールを終えたとき、ある葛藤に苛まれました。それは「会社の戦略として、胸を張って今回の意思決定が正しかったといえるのか。

自分の能力がもっと高かったとしたら、他にも良い戦略オプションを提示し、実行することができたのではないか」というものでした。
 私の志である「医薬品ビジネスを通して、世界中の患者さんの健康に貢献する」という想いが少しずつ具体化していったのもこの頃です。この想いを実現するために、まず冷静になって自分にはどんな能力が足りていないのかを考えました。自分の現状とありたい姿とのギャップを知ったとき、自分に必要なのは知識が足りないだけではない。知識を知恵に変換し、世界中の病に苦しむ人たちの健康に貢献するという志と結びつけるための方法が分かっていないのだと気づいたのです。その方法を得るには、自分の意見を人にぶつけ、考え方や想いをブラッシュアップすることが必要だと考え、議論中心に授業が進むビジネススクールで学ぶことを選択したのです。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?

学生と教員の質、高い実践性。何より志の醸成を重視していること。

 出願前に複数のビジネススクールの説明会に参加しました。その中で、グロービスを選んだ理由のひとつは利便性です。オフィスからの距離や振替受講制度などですね。他には、ほとんどの教員が実務家であり、かつ議論を導くための高いファシリテーション能力を有している点。また、学ぶことに貪欲で人間的魅力に富んだ学生たち。アカデミックではなく、あくまでビジネスの現場を意識した実践的なカリキュラムなどに魅力を感じました。社内でグロービスの受講経験者がいたので、事前に授業の雰囲気や教員、学生の質などを確認したのですが、みな高い評価でした。そして、自分の目でも確かめてみようと、「クリティカル・シンキング」の体験クラスに参加しました。教室を漂う緊張感やディスカッションのスピードの早さがとても新鮮で、この環境に身を置いたら間違いなく思考力を鍛えられると確信したことをよく覚えています。

 中でも私が最も魅力的だと感じた点は、グロービスが「志の醸成」を重視している点です。私自身がMBA取得の目的として、自身の志の実現を考えていただけに大変共感を覚え、最終的にグロービスを選択することになったのです。
 入学してから気が付いたことですが、きめ細やかなフォロー、温かい励ましの言葉を投げかけてくださる事務局のスタッフの皆さんもグロービスの魅力のひとつですね。働きながら学んだ3年間、挫折することなく通い続けられたのは、熱い志を持った先輩や同期の学生たちに刺激を受けたことはもちろんですが、事務局のスタッフの方々のサポートなしには、成し得なかったと思っています。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

ビジネスの現場さながらの経験が、経営の意思決定能力を高める。

 どこのビジネススクールでもケース(企業事例)を題材に授業を行っているものですが、グロービスはその活用方法がとても実践的です。学生は事前に予習し、経営者の立場になって考え、自分なりの意見を持った上でクラスに臨むことが求められます。授業では、自分の現在の立場で考えたような生半可な意見ではなく、経営者としての責任と覚悟を持った意見でなくては議論に参加することが許されません。
 また教員が学生の議論を巧みに捌いていくのが基本的な授業の進め方ですが、応用・展開科目の進め方はその限りではありません。例えば、仮想の株主総会や取締役会の現場を設定したことがありました。ある企業のCEO役を事前に募り、予め立候補したCEO役の学生が、自身で策定した戦略を手にプレゼンに臨みます。他の学生は単なるオーディエンスではなく、株主や従業員の立場になりきって、徹底的にCEO役を問い詰める。こういった経験を繰り返すことで、実務に活かせる意思決定能力を高めることができるのです。こうした能力は、机上で理論を勉強するだけでは鍛えられません。他にも、成功している実在企業の社長へインタビューを行い、そこから経営者としての意思決定のポイントを学んだり、新規事業のビジネスプランを策定する科目では、実際に事業スタートした場合にベンチマークすべき企業へ情報収集に行ったり。実務で経験するよりも幅広い内容の経験を短期間で得られることで、知識が知恵に変わると同時に、現場経験がモノをいうリーダーシップ能力も養うことができるのです。
 さらにグロービスで得られた大きな収穫は、社外の多くの人たちとの人的ネットワークを構築することができたことです。多種多様なケースを通じた疑似体験に加え、このネットワークから得られる様々な企業のベストプラクティスから、多くの学びを得ることができました。グロービスというコミュニティを通じて得たノウハウを、自分の業務や社内勉強会の場などで積極的に活用していますし、経営陣への説得力ある提案、問題解決のオプション提示やその実行、後輩たちの育成にも日々応用しています。授業での学びはもちろんですが、授業以外でも学ぶ機会が数多く得られるのがグロービスの一番の魅力と言えるかもしれませんね。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

志を育むことで得られた粘り強く、ブレない精神力。

 在学中に、米国企業を買収・子会社化しました。提案からクロージングまでの全プロセスを手掛けた買収で、自ら希望して、子会社化した米国企業へ赴任する経験を積ませて頂きました。残念ながらその後業績が悪化。日本に戻って事業再建の責務を親会社の立場で担って欲しい、と当時の副社長から直々に頼まれました。当時、自分にはかなりチャレンジングな案件だと感じていましたが、さらなるキャリアアップに繋がると奮起して、日本へ帰任しました。米国企業のエグゼクティブたちと一枚岩になり再建プロセスに取り組み、新製品の上市と共に攻めの経営に転じ、米国・欧州の事業責任者を4年半務めました。その後、「45歳になったら開発途上国でのBOPビジネスに舵を切る」という信念に基づき、塩野義製薬を休職し、JICA(独立行政法人国際協力機構)のシニア海外ボランティアになりました。2015年度からザンビア共和国に赴任し、ハンズオン型で現地中小企業の経営指導・経営管理に従事しています。

 目まぐるしく変化する事業環境に身を置き、日々様々な壁に直面しています。それでも高いモチベーションをキープし続けられているのは、「この程度の苦難は志を実現する過程でぶち当たる壁の一つに過ぎない。負けてられるか。苦難こそ楽しんでやる!」と考えられる、絶対に諦めない、折れない心を養ってこられたからだと思っています。 これこそが、グロービスで鍛えた、粘り強く戦う忍耐力であり、折れない精神力であり、志を育むためのカリキュラムによって養われた力です。この力が、仕事に対するブレない姿勢に現れているのを日々実感しています。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

「何のために生きているのか?」 出願前に一度、自分に問いかけて欲しい。

 MBAの取得そのものが目的となってしまっては意味がないと思います。あくまでも目的は、皆さんの夢や想い、志を実現することであって、MBAはその手段であるべきです。経営の体系的な知識を得るだけなら書籍もありますし、MBA以外にも選択肢は他にもあるはずです。重要なのはMBAを取得する過程で、そして取得した後に、どれだけビジネスの世界で質の高いアウトプットを出せるかだと思います。そして、アウトプットを出し続けるためには、常に自分自身を奮い立たせる「心の拠り所」が必要です。そのためにも、ぜひ、「自分はそもそも何をしたいのか?何のために生きているのか?」を出願前に一度考えてみて下さい。出願の時点ではまだ漠然としたものであっても構わないと思います。

 在学中に仲間と一緒に切磋琢磨することで少しずつ「志」と呼べる形になっていくものだと思います。
 とはいえグロービスに入学すれば、自らの「志」に正面から向き合い、それに向かって「やるのか?やらないのか?」の二者択一を迫られるときがやってきます。そこで「やる」と決めたからには、一切手を抜かず、妥協せず、後戻りせず、「志」の実現に向けて邁進していくことが求められます。グロービスにはそんな気概のある方、それに向かって一歩前に踏み出したいと考えていらっしゃる方が、入学され学んでいます。グロービスは、「前に進みたい、自らの志を実現したい」と思う方の期待にきっと応えてくれるはずです。

竹内幹也さん ● Mikiya Takeuchi

 グロービス経営大学院2006年入学、2009年卒業。関西学院大学商学部卒業後、塩野義製薬株式会社にて情報システム部門、経営企画部門に従事。グロービス経営大学院卒業後に、米国アトランタに赴任。帰国後、同社海外事業部門にて米国・欧州の事業責任者として経営管理などに従事し、2015年度からはJICA(独立行政法人国際協力機構)のシニア海外ボランティアとして、ザンビア共和国で中小企業の経営指導・経営管理にあたる。「医薬品ビジネスを通して、世界中の患者さんの健康に貢献する」という志を胸に、日々邁進している。

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