ネットビジネス戦略開発担当者からのメッセージ

全ては「創造と変革の志士」の輩出のために

グロービス経営大学院は「創造と変革の志士」を世に送り出すことをミッションとしています。したがって、カリキュラムは経営能力の体系的な修得のみならず、「創造と変革」を担う「ビジネス・リーダー」にふさわしい「人間力」と「志」を育むことに力を入れています。

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ネットビジネス戦略

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科目の開発担当者に、この科目に対するこだわり、科目を開発した意図や背景を語ってもらいました。

「ネットビジネス戦略」とは、どのようなことを学べる科目なのか?

この科目では、「インターネット上で商取引(商品・サービスのマーケティングとその提供から代金決済まで)の大部分を完結させるようなビジネスに特有の戦略」について議論します。

昨今は多くのビジネスのさまざまなシーンでインターネットが活用されるようになっており、恐らくインターネットをまったく活用していないビジネスというものが世の中にはもうなくなりつつあるのではないかと思います。

しかし、単に自社のホームページを開設する、ブログを書いたりメールを使うというだけではなく、主にインターネット上でビジネスの大部分を行う、すなわちインターネットを戦略的「てこ(レバレッジ)」として使うことを考えると、技術発展は秒進分歩、プログラマーしか分からないカタカナ語が飛び交う分野で、我々はまだ「何をどうして良いか分からない」と感じるのが正直なところではないでしょうか。

この科目は、そうした「ネットビジネスがいまいちピンと来ていない」方々に向けて、インターネットでビジネスを戦略的に展開していくための本質的なフレームワークとステージごとの着目ポイントを提供し、最終的にはご自身のビジネスで縦横無尽に戦略を構築し、活用できるようになってもらうことを目指しています。

加藤 剛広

新たに開発しようと思った背景を教えてください。

新たに開発しようと思った背景を教えてください。

私自身、90年代前半に論文作成のためインターネットを利用したことが自らの考えを大きく変える転機となりました。その後、あらゆる情報が簡単に入手できるインターネットに大きな可能性を感じ、90年代後半には仲間二人とネットベンチャーを起業するにいたりました。そこからかれこれ20年近くもの間ネットに深く関わり続けてきた人間として2008年以降のインターネットの世界は、それ以前と少し様相が変わったという印象を持っています。

このクラスの中でもそのトピックは詳しく取り上げる予定ですが、インターネットの現実世界への浸潤がどんどん広がってきている、というのがこの数年の状況だと思います。それ以前であれば、インターネットの外と中とは「別の世界」でした。今はその区別が次第に曖昧になりつつあります。こうした動きを正しく捉えて理解するための科目が大学院に必要だなということを、その頃から考え始めていました。

これからインターネットの(技術面まではともかく、少なくともビジネス面における)原理を理解しておくことは、どんなビジネスパーソンにとっても必須という時代になるだろうと考えています。この科目はまさにそうしたニーズに対応するものとなります。

日本、そして海外のビジネススクールで同様の科目はあるのか?

国内のビジネススクールでも、この分野に強い教員のいるところでは、それぞれの教授のゼミでこうしたテーマについての研究や教育をしているのではないかと思います。海外のビジネススクールでも、著名なトップスクールにはインターネット関連の戦略・マーケティングを扱うコースは存在しています。

その中で、グロービスのオリジナリティは何ですか?ということですが、まず、国内ビジネススクールと比べると、理論的研究ではなく、海外ビジネススクールで用いられている最新のケースを使いながらの「実践」に重きを置いているところだと思います。

一方、特にこの分野で教育や研究が進んでいるのはHBSやスタンフォードなど米国のビジネススクールですが、それと比べた我々の独自性は、「社会的なコンテクスト(文脈)を踏まえたネットビジネス」というものを、コースで取り上げている点だと思います。

これは、特に昨今の日本の代表的なネット企業の事例を我々が研究する中で明らかになってきたことですが、ネットの中には最近さまざまな「国境」が生まれ始めているのではないかと考えています。

これまで、ネットビジネスはビジネスモデルから技術に至るまでほとんど米国が発信源であり、それを言葉だけ翻訳して日本に持って来さえすれば成功すると言われた時代もありました。最近では言語の壁さえも自動翻訳の精度向上などによってかなり解消されており、一見ネットの中の国境はなくなりつつあるように思われます。

しかし一方で、最近、欧米では絶対に生まれてこないだろうと思われるような日本独自のネットビジネスが生まれて成功を収めるようにもなっています。 もちろん、モバイル・インターネットなど先進的環境が要因になっている部分もありますが、むしろ日本独特の社会的コンテクストによって生まれたと思われるサービスも多いのです。

このことは、ネットビジネスにおいて技術やアイデアだけでなく、社会的コンテクストがこれから重要な意味を持つようになるという示唆でもあると考えます。

我々は学生の皆さんとこのコースで活発に議論することで、日本から世界に向けた新しいネットビジネスを生み出していくための方法論を明らかにしたいと考え、日本のネットビジネスのケースをなるべくコースに組み込もうと努めています。

世界的な普遍性のある最新の戦略理論と、国や所属するコミュニティーによっても異なる社会的コンテクストの押さえ方、この2つを押さえることが、今後は重要になります。こうしたところまで視野に入れているのが、海外ビジネススクールの同様のコースに比べて、我々が提供できるオリジナリティだと思います。

特にどのような人に受講して欲しいか?

正直、「あらゆるビジネスパーソンに受講してもらいたい」と申し上げるしかないのですけれども(笑)、あえて言うなら「日本のネットビジネスを世界に伍したものに育てていきたい」という志を持っている方にこそ、受講していただきたいなと思っています。恐らく、そういう方々にとってはこの科目のコンテンツは強力な武器になると思うからです。

開発担当者

加藤 剛広
加藤 剛広 ● Takahiro Kato

青山学院大学理工学部卒業、同大学院理工学研究科修了。
大手メーカーにて通信制御の研究・開発を経てネットベンチャーの立上げに参画。経営陣の一員として事業統括、新規事業の企画・運営や新会社設立などに従事。株式会社グロービス入社後はアセスメント事業の統括や経営管理、法人営業等を担当したのち、現在はe-Learningとアセスメントテスト等のプロダクト事業の統括と大学院の創造系コンテンツの開発を兼務。思考、マーケティング、ネットビジネス関連科目を担当。

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