グロービス・アントレプレナーズ・クラブ(GEC)|グロービス経営大学院 MBA取得方法やMBA情報

グロービス・アントレプレナーズ・クラブ

GEC
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起業を目指す人たちへの場所づくり

数々の分科会を持ち、60名もの会員数を誇る、グロービス・アントレプレナーズ・クラブ(以下GEC)。日本を代表する起業家を輩出するための、相互支援を行っていくことを理念に掲げています。3名の幹事メンバーに、GECに対する思いを語っていただきました。
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日本を代表する起業家を輩出したい

──グロービス・アントレプレナーズ・クラブ(以下GEC)が立ち上がるまでの経緯を教えてください。

(小橋)2007年の夏、小林さんから「新しいことをやりたいから相談に乗ってほしい」と、ふたりで軽く食事をしながら言われたのがきっかけでした。“創造と変革”の“創造”の分野をもっと盛り上げていこうという話を受けて、私も面白そうだなと感じ、すぐに人を集めだしました。秋には7名となり、クラブ活動として申請。その冬に、初めての正式な活動として、オイシックスの高島社長をお招きして、創業者講演会を開催しました。

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小橋 貴之さん
GMBA2006期生

(小林)クラブ活動を始めるにあたって、僕はまず、小橋さんに声をかけました。今まで一緒にクラスを受けてきた中で、僕にはない能力を持っていると感じていたので、彼と一緒ならできると思ったのです。あとは、小橋さんと話し合いながら、“この人”と思う人をひとりひとり口説いていきました。「日本を代表する起業家を輩出したい。メンバーが相互支援できる場を創りたい。」そういった思いでもって、僕らの活動はスタートしました。

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小林 清剛さん
株式会社イン・ザ・カップ 代表取締役社長

(小橋)起業への興味レベルも様々です。起業も選択肢の一つという人から、起業すると意志を固めた人、既にビジネスプランや起業プランを作っている人。自ら起業しないが、起業する人を積極的に支援しようとする人もいるでしょう。最終的には、実際に起業をしてベンチャーからメガベンチャー、日本を代表する企業へと成長させていく。その過程で得た資金、ネットワーク、ヒト、モノ、いろいろなものを、今度はビジネスプランを作っている段階の学生たちにちゃんと還元していく機会、グループを作る。それが5年かかるのか10年かかるのか分からないですけれども、それぐらい続けていくための活動をすることがGECの目的です。

活動内容
創業者後援会
創業者ディスカッション
IPO研究会
ビジネスプラン研究会
起業家の部屋  etc

(小林)僕自身、ベンチャー企業を経営している中で、やはり経営者同士がお互い助け合うという場面は非常に多くあると実感しています。僕自身も日本を代表する起業家になりたいと思っていますし、お互いがそうなることで、みんなにとって大きなプラスになると思うのです。起業に興味を持っている人が、GECをきっかけに準備を始め、起業家として羽ばたいて、またAngelとなって戻ってくる。そんな好循環が描けたらと思っています。

メンバーの自主性を重んじた分科会形式

──具体的な活動内容を教えていただけますか。7名で始まったGECも、今では60名もの会員数を誇っています。どのように拡大されていったのでしょうか。

(井上)起業といってもひとくくりにはできません。産業分野もたくさんありますし、興味の方向性も様々です。いろいろなニーズに対応できるよう、最初から自己増殖が可能なようにしたのが、“分科会”という形式です。メンバー内に限らず、他の学生も参加できるイベントなども開催するので、それがまた人を呼ぶのでしょう。結果的に、数多くの分科会が生まれ、GECメンバーも増えていくわけです。分科会は、GECメンバーであれば誰でも立ち上げることができます。事務局メンバーの同意が必要となり、ある程度のルールもありますが、基本的にはメンバー選定や活動内容は自由です。リーダーや分科会の参加メンバーが自主的に活動していきます。

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井上 聡さん
GMBA2006期生

(小橋)GECはホールディング・カンパニーのような形式で運営しており、半年に1回の全体会を開く他は、いくつかの分科会を基本に活動しています。GECという全員参加の会合があって、そこに、各分科会が所属しているのです。分科会はいくつかあって、以下のような活動をしています。全員が全員、同じものに興味をもっているわけではないので、強制参加にはせず、好きな活動をすることにしました。例えば、ファイナンスに強いメンバーにIPOについてレクチャーしてもらったり、経営者とのコネクションが多いメンバーには講演会を開催してもらったり、そういった様々なものを同時並行でやっていくためには一番何がいいかということを考えた結果、分科会という形になりました。

  • 創業者講演会
    創業経営者による起業をテーマにした講演会を開催
  • IPO研究会
    メンバーのIPOをサポートを目的とした情報提供
  • 経営者・創業者ディスカッション
    起業家・経営者と、起業やゲストの現在の課題について議論する
  • ビジネスプラン分科会
    メンバーがビジネスプランを発表して、評価・議論をする
  • 起業家の部室
    市場機会、事業アイデア等に関して議論、情報交換
  • リアルケーススタディ
    ベンチャーの経営課題をケースとして議論をする
  • 社会起業家を研究する分科会(GSC)
    事業性のある社会企業の起業プラン作成。社会起業家の活動の研究及び支援。

(小林)全部の分科会を合わせると、月に2~3回はGECが活動をしていることになります。僕は全ての分科会に入っていますが、もちろんそうでない人がほとんどです。ですから、規模を拡大していく中で、60名でも一体感を持てるように意識しています。例えば、メールマガジンの発行なんかも、その施策のひとつですね。月に1回程度ですが、継続的にイベントの情報や事務局の活動状況を共有するようにしています。

目指すは“世界ナンバー1の起業クラブ”

──みなさんにとって、GECはどのような意味を持つ場所なのでしょう。

(井上)恐らくみんなそれぞれだと思いますが、私の場合は、会社を起業して経営していくプロセスのトレーニングみたいな感覚で捉えています。GECの事務局を運営していくこと自体がシミュレーションなのです。やはり組織が少しずつ大きくなってくる中で、考えなくてはいけないこともいっぱい出てくる。ぶれちゃいけないところも頭の中にあるので、そこはしっかりしようと。会社を経営しているのと全く変わらないと思っています。GECに参加しているのは、やはり、会社を興していきたいという気持ちがあるから。その先にあるのは、社会を変えていきたいとか、世の中を良くしたいといった想いです。真剣にそれができると思っている人たちが集まっているので、話をしていて非常に面白い。逆に言うと、他のところでは決してそんな話はできません。「何だ、この人たちは・・・」と思われかねないですよね。会社で残業してくたびれて、赤ちょうちんか何かで愚痴をいいながら酒を飲んでいるという世界とはまるっきり違う世界。そこがまた面白い。ここにいると、前向きになれる、建設的な話ができる、人から力をもらえる。そういったことが、私にとっては非常に大きいです。

(小橋)小林さんに「GECをどんな場にしたいか」と、最初に問われた時、「ウィルを燃やし続けられる場」と答えました。人にはスキルとウィル(志)という両輪が必要だと思うのですが、スキルというのは勉強していけばダーッと伸びていって、勉強が終わった時点で落ちていく。ウィルの部分というのは着火剤みたいなもので、一瞬でバッと燃え上がる。例えば有名な経営者の方の講演会を聞くと、自分もやってやろう、やってみたいと、瞬間でバッと燃え上がるのですけれども、そんなのは3日くらいたてばヒュッと落ちてしまう。でもウィルがどんどん連続して立ち上がるようにしていけば、ウィルを高めた状態で、持続できると思います。そういった場というのは、授業だけではなかなか得られないもの。GECはそれを補える場だと思うし、ずっと携わっていきたいと思っています。

(小林)グロービスで得たいと思っているものが、僕にはふたつあります。ひとつは経営の知識、もうひとつは人的ネットワークです。経営の知識は、予習・復習を含め、クラスを通じて得ることができます。人的ネットワークを得る場がこのGECです。僕は今後も、事業を創ったり、会社を興したりといったことに、自分の人生を費やしていくつもりです。そこにフォーカスした人的ネットワークができるということは、非常に魅力的でした。このネットワークが何代も続いていけば、自分にとってもみんなにとっても、きっと大きな財産になるでしょう。僕は起業に関することを学びたかったし、情報を得たかった。せっかくグロービスに来ているからには、もっと楽しくさせたいと思っていました。起業をしたい人たちが集まれる場所があればいいなと。それがあれば、僕はもっと楽しくなるだろと思っていたのです。ないなら、じゃあ自分で創ろうと思って、GECを立ち上げました。

(小橋)私見ですけれども、最終的には、GECがあるからグロービスに入りたいという人が増えてくるようなところまでいくといいなと。アジアナンバー1のビジネススクールより先に、アジアナンバー1の起業クラブになってしまってもいいのではないかと。

(井上) 世界ナンバー1だな。アジアナンバー1じゃないな。

(小橋) 将来的には、日本の大学だけではなくて海外の大学の、それぞれの起業クラブとのネットワークを広げていけば不可能ではないかと思っています。というよりは、不可能だとは思っていない人が集まっているとも言えるでしょう。

(小林)良いことを言っていただきましたね。計算でいくと、生徒数はグロービスが一番多くて、クラブの人数も僕たちが一番多くなっていくはずですよ。

(井上)活性を保つためには代替わりも必要ですからね。そこでキーになるのは、“人”でしょう。新しいメンバーが学校に入ってきて、そのメンバーたちがどんどん自主的に新しい活動をしていくと。そうして、GECも学校全体も、ますます活性化されていけばうれしいですね。

取材日:2008年11月25日