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【卒業後~MBAを終えて~】修羅場を乗り越えてこそ見えてくる境地

2013-09-18

 

【名前】竹内 幹也
【勤務先】塩野義製薬株式会社
【入学年】2006年

 

みなさん、こんにちは。2006期生の竹内幹也と申します。

2009年に卒業して以降も、オープンキャンパス等でちょくちょく大阪校にお伺いする
機会がありますが、新しいキャンパスの広さと在校生の数の多さに圧倒されると共に、
変わらないスタッフの皆様の温かい接し方に安らぎを覚えます。

さて、本日は【卒業後】をテーマとして、実務とグロービスの学びがどう結び付き、
どのように活きたのか、そして今後、どのようなビジョン(私が目指し続けているゴール)
に対して、グロービスの学びやネットワークが、どのように活用出来ているかについて、
お話ししたいと思います。

私はグロービス在学中、勤務先では経営企画部に所属していました。
当時は主にM&Aのプロジェクト・マネージャーとして責任を負い、
案件の発掘からスクリーニング、ディール・プロセスの全てを担当していましたが、
2008年秋に米国の上場企業を買収したことが、
その後の私の人生を大きく変えることになるとは思ってもいませんでした。

グロービス在学中は、実務での経験を可能な限り予習やクラスで活かし、
リアリティのある視点や分析結果、経営判断軸を提案する一方で、逆にクラスで
学んだことを実務でも応用してみて、どこまで通用するか、またどこまで自分の
スキルとして使いこなせるか、試し続けていました。クリティカル・シンキングで出てきた、
「わかる と できる は違う」を常に意識し、卒業後に “名ばかりのMBAホルダーだ” と
言われないよう、徹底的に手足を動かし、実践でアウトプットを出すことに集中しました。

M&Aの仕事は、売るにしろ買うにしろ、その会社のバリューチェ-ンの全てを
網羅・俯瞰することになります。もちろんプロセスが進む中で、社内の専門部署や
社外のアドバイザーにも協力を依頼しますが、プロジェクト・マネージャーは
一通り全てを理解していなければなりません。

経営戦略、マーケティング、財務会計、管理会計、ファイナンス、税務、
法務、人事に加えて、ベースとなる論理思考とリーダーシップ・マネジメント能力、
そして語学力が必要になります。そういう意味では、幸運にもグロービスで学んだ
多くの科目が、実践で試せる機会に恵まれていたと思います。

卒業後、私は自ら希望して、また当時の上司の後押しもあって、
念願の海外赴任の希望が受け入れられました。

赴任先は米国ジョージア州アトランタ、2008年秋に自らが買収を手掛け
子会社化した企業です。言葉も仕事内容も習慣も文化も何もかも違う環境で、
どこまで自分がやれるか、チャレンジ精神を胸に抱いて赴任したものの、
最初の決算で大赤字となり、そこから本当の修羅場が始まりました。

財務破綻しかけた企業は、意思決定が一日遅れれば、一日分の経費が流出するので、
まずは止血しなければなりません。最初に直面したのが大量のレイオフ、
まるで映画で観る世界そのままで、対象となる従業員は出勤直後に解雇通告され、
30分以内に私物を持って会社を出ていくよう言われます。
機密情報を持ち出さないよう、また人事担当者が襲われないよう、
各フロアには警備員が常駐していました。
その中で、私は与えられた仕事を冷徹にこなすしかありませんでした。

その後、当時の副社長から命を受け、日本へ帰任し、
米国事業の再建を親会社の立場で担うことになりました。

M&Aのプロジェクト・マネージャーと、ターンアラウンド・マネージャーの仕事は
全く違います。本当にやれるか不安でしたが、「悩む時間のほうが勿体ない。
このハードシップを乗り越えられずに、己のビジョンなんて実現出来るものか。
グロービス卒業生の仲間も、頑張っているじゃないか。俺もやると決めたからは
最後までやり遂げてやる。」と、自らを奮い立たせました。

日産のゴーンさんがリバイバルプランでやってみせたV字回復の背景にある
ビッグバスやクッキージャーの手法は非常に参考にしましたし、
製品ポートフォリオの見直し、法人ストラクチャーの変更と経営陣交代、組織改編、
徹底したコスト削減に取り組みました。

また、PMI(Post Merger Integration)の一環でアイルランド法人を閉鎖する際には、
親会社を代表して私が自らアイルランド従業員全員を前にして解雇通告を行い、
時には税務当局と対峙することもあります。

ストラテジック・リオーガニゼーションファイナンシャル・リオーガニゼーション
前線に立って実践するというのは、テクニカルな知識やスキル以上に、相当の勇気、覚悟、
リーダーシップ、気持ちの芯の強さが求められるのだと改めて痛感しました。
修羅場を乗り越えてこそ、見えてくる境地というものがある、この言葉は本当だと思います。

そんな仕事を2年続け、やっと米国事業を黒字転換させることが出来ました。
そして本年、念願の新製品を米国で上市でき、攻めの経営に転じたところです。

私のビジョン(目指し続けているゴール)は、新興国そして発展途上国で
製薬ビジネスを展開することです。
失われゆく命を救う薬、人生を変える力を持つ薬、そして病と徹底的に戦う薬(根治薬)で、
一人でも多くの患者さんのためになりたいと思っています。

毎日いろんなことに挑戦していく中で、様々な壁に阻まれ、
時には心が折れそうになる時もあります。しかしそれは自分だけではなく、
グロービスを卒業した同志も同じように苦労をしています。

海外出張が不規則に発生するため、残念ながら互援ネットに参加出来ていない
私にとっては、たまに同志で集まったり情報交換したりして、お互いに勇気を与え合うことで、
モチベーション維持に繋げられています。

また、本年のあすか会議のリーダーズ・ディスカッションで登壇させて頂く機会を頂戴し、
事前準備の段階から在校生の方々と交流を深めることが出来たのは大変貴重な経験となりました。
加えて、米国現地の経営陣や従業員には、
米国のビジネススクールを卒業した方も多く、
彼等との協業を通して様々な意見や考え方を
ぶつけ合うこともでき、
グロービス流が海外の他流試合でどこまで通用するか、
私にとっていい修業の場になっています。

グロービスでの学び・ネットワークがあるからこそ、今こうして、
修羅場に臨み、修羅場を楽しめている。
そんなことを痛感しながら、日々の仕事に取り組んでいます。

 

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