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ロジカル・シンキングとクリティカル・シンキング【その2】

2010-05-31

こんにちは。グロービス大阪校の岩越です。

最近、眠りの浅さが気になっていて、「瞑想」を始めました。
寝る少し前にほんの10分ほどやっているだけですが、
気持ちが落ち着いて、眠りの深さが変わった気がします。
質の高い睡眠を望まれている方は、ぜひお試し下さい。

けっこうたくさん本が出ていますが、この本がシンプルで
理解しやすくお薦めですよ。

余談はこのくらいにして本題に・・・。

「ロジカル・シンキングとクリティカル・シンキングの
違いって何ですか?」

これは、「クリティカル・シンキング」の受講を検討されている
方からよくお受けする質問です。

前回のブログ【その1】では、グロービスがこの違いをどのように考えて
いるのかを簡単にご紹介しました。

今回は、私なりにもう少しかみ砕いて、その違いについて
ご紹介したいと思います。

人間の「言動」を支える要素を、
大きく“スキル”“マインド”の2つに分解したとすれば、

100531_2

スキルに対応する部分が「ロジカル・シンキング」
マインドに対応する部分が「クリティカル・シンキング」
と例えられるのではないかと考えています。
イメージ図にすると右図のような感じでしょうか。
※クリックすると大きい画像でご覧になれます。

具体例を挙げながら考えてみましょう。

“ロジカルに(論理的に)考える”と良く言われますが、
論理思考をテーマにした多くの書籍の中で紹介されている
論理展開の方法のひとつとして、演繹法というのが出てきます。

演繹法とは、観察事項(A)を、一般論やルール(B)に当てはめて、
結論(C)を出すという論理展開方法です。

  (A)観察事項     「ソクラテスは人間だ」
  (B)一般論/ルール 「人間はいつか死ぬ」

  ⇒(C)結論 「ソクラテスは死ぬ」

この論理展開法を押さえた上で、もう少し身近な例に
当てはめて考えてみましょう。

「将来のキャリアの選択肢を広げたいと思っており、ビジネス書を
 たくさん読んでいるが、どうも実務に活かしきれていない」

といった問題意識を持っている方がいたとします。

その人が、たまたまビジネス情報誌を見て、
「MBAを取得すれば、実務に直結する実践的なビジネススキルが身につく」
ということを知ったとします。

ここまでの情報を演繹法に当てはめて単純化してみると、

  「実務に活かせるビジネススキルを習得したい」(観察事項)
            ↓
  「MBA=実践的なビジネススキルが身につく」(一般論)
            ↓
  「MBAを取得すべき」(結論)

となります。

この論理展開を見て、皆さんはどう感じられますか?

確かに、論理展開上は演繹法に則っていて正しいのですが、
この結論が「客観的に見て妥当なのか?」という視点でみると、
突っ込みたくなる点がいくつか出てくるのではないでしょうか?

例えば、

「実務に活かせるスキルは、MBAでないと身につかないのか?」
(当てはめた一般論は、そもそも今回の観察事項に合っているのか?)

「どこのビジネススクールでMBAを取得しても、本当に
 実践的なスキルが身につくのか?」
(当てはめた一般論の信憑性はどうなのか?)

といった疑問が出てきます。
皆さんの頭の中にもいくつか浮かんできましたか?

論理的思考力を鍛えるために重要なポイントとして、

【論理的に考えるスキルを持っていたとしても、自分の思考を
 客観的にチェックするマインド
も合わせ持っていなければ、
 ベストな意志決定には至らない可能性がある】

【ロジックそのものの正しさだけではなく、意識的に
 クリティカル(=批判的)な問いを投げかけながら客観的妥当性
 をチェックす
ことで、視野が広がり、考える深さが変わってくる。
 結果的に、結論の精度や説得力が高まってくる】

といった点があげられます。

つまり、ロジカル(=論理的)に考えるためのスキルだけを養っても、
クリティカル(=批判的)なマインドがなければ説得力はなく、
相手に伝わらない(動いてもらえない)ということになります。

この点を意識した上で、グロービスでは「ロジカル・シンキング」
ではなく、敢えて「クリティカル・シンキング」という名称を
用いています。

グロービスの「クリティカル・シンキング」のクラスでは、
論理展開の手法やロジックを組み上げるためのツールも学びますが、
その上で、客観的妥当性をチェックするために、
自分に対して「クリティカルな問い」を持てるマインドも
培っていく内容
になっています。

「言っていることは正しいと思うんだけど、どうも納得できないんだよなぁ」

と言われた経験がある方や、

「同じ情報を見ているのに、上司や部下の言うことはどうしてバラバラなんだろう」

といった問題意識をお持ちの方は、今回例にあげた演繹法を
クリティカルにチェックできるようになることで、解決できるかも
しれませんよ。

そして、「自分にクリティカルになる」ということに興味を持たれた方は、
ぜひ「クリティカル・シンキング」を学ばれてみてはいかがでしょうか?

岩越祥晃

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